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今日の斎藤農園 2011年9月29日


 今日の斎藤農園(10/1)

 斎藤農園:斎藤真一郎さんの「生きもの語り」「生きものたちからの祝辞」
今日の斎藤農園(10/1)

 久しぶりに、斎藤農園の稲刈り風景を掲載したいと思い、行ってきました!
 
斎藤農園 稲刈り風景
イナゴ せっかくだから、金北山を背景にしようと、畦道に足を踏み入れたら、蜘蛛の子を散らすように緑の虫が飛び散って・・・気のせいか、プチっと音がしたような・・・踏んでないよなあ・・・。一歩足を進める度に、ビョンビョンとイナゴが広範囲に飛び散っていきます。動画撮ってみましたけど、あまり映っていませんでした。
 この時期、田んぼのあぜ道を歩いたことは何度もありますが、こんなのは初めて。今年はイナゴが多いのだそうです。

 朝はトンボが乱舞していたそうですが、残念ながら、私が行ったときには見当たりませんでした。

斎藤農園 斎藤さん
 今年の稲刈り、まだ半分も終わってないそうです!
 10月にはいると、八珍柿(早生)の収穫もはじまりますし、大忙しの秋ははじまったばかりです!!

斎藤農園 田んぼ斎藤農園 田んぼ斎藤農園 田んぼ

 
斎藤真一郎さん「生きもの語り」「生きものたちからの祝辞」

 お次は、今年から斎藤真一郎さんが執筆しはじめた「生きもの語り」です。
 お客様方のお気持ちを想像するに、斎藤さんのブログでも立ち上げて掲載してほしいところだと思うのですが、とても頂戴するコメントに対応できないということなので、とりあえずここに掲載します。

☆生きもの語り(2011年 世界農業遺産編)☆

40kmは安全速度
 9月の初め、秋晴れのさわやかな午後、区画整理された田んぼに整備された農道を走り、会議に車で向かった。田んぼは徐々に、黄金色に染まりだして、秋がそこまで来ていることを教えてくれる。もうすぐ忙しくなるな~と嬉しさを感じながら、笑みがこぼれてくる。

 また、今日はやけにトンボが多いことに気がづく。秋を感じて里に下りてきたのだろうか。ノシメトンボが圧倒的に多いが、シオカラトンボや秋アカネも見られ、カップルで仲良くランデブーとこのさわやかな日を楽しむような舞だ。

 区画整理によって近代化された田んぼは、生きものから生活する場所を奪ってしまい、このようなトンボの乱舞はここ数年見たことのない光景だ。これは農家が、農薬や化学肥料を減らし環境へ負荷を減らそうと取り組み出したひとつの成果なのかもしれないと思いつつ、一直線の見通しのよい道と、会議に遅れそうな状況下でついついスピードが出てしまう。そのうち、コン、コン、とぶつかる音がする、トンボだ!時速60kmでは彼らは避けきられない。速度を落とし彼らが避けられる速度まで落とす、速度計は40kmを示す。彼らはすいすいと車を乗り越え、避けていく。一羽でもカップルでもぶつからない。
 40kmは人間にとってもトンボにとっても安全速度なんだと、うれしくなった。

運命共同体!
 4月、家の近くのふゆみず田んぼには、おたまじゃくしがいっぱいに縦横無尽に泳いでいる。こんなにいっぱいだと、この家の方はカエルに孵ったときさぞかし、こごち良い合唱に包まれると思った。

 5月、いよいよ田植え、春の代かきをしないから、おたまじゃくしは元気いっぱいに泳いでいる。田植え機で多少踏まれるのがいるかもしれないと思いつつ、田植え機を走らせるが、おたまじゃくしはすばやく避け踏まれない。田植えが終わると水を張る。そうすると、なお気持ちよさそうに田んぼを走り回る。元気にカエレよと、声がけをして次の田んぼへと作業続く。

 6月、秋代ふゆみずたんぼは、あぜ塗りを丁寧にやらないと、田植え以降の水もちが悪い。農作業の忙しさに水廻りを忘れた田んぼにいくと、田んぼは干せあがってところどころに水溜りができ、はっとした。水溜りに逃げ遅れたおたまじゃくしたちは青色吐息状態になっている。

 また、水溜りを覗いてみると、なんとおたまじゃくしとドジョウがお互い身を寄せ合ってきれいな円形状に寄り添っているではないか。種を超えて互いに「この窮地を一緒にがんばって耐えて生き抜こう」と励ましあっているようである。

 慌てて、用水から水を入れ田んぼに水が広がると、円形状の輪がいき良いよく放射線状に気持ちよさそうに散っていった。

 命がはじける光景をみて、まめに田まわりをしようと深く思った。

生きもの語り フォト川柳
フォト川柳 田植え作業 いつしか子供は 泥遊び

生きもの語り フォト川柳
フォト川柳 鳥たちも 祝辞を述べに GIAHSの日
☆生きもの達からの祝辞☆

 今日の天気は梅雨空のどんよりとした今にも雨が降りそうな空だ。

 朝方、柿の手入れをしていると仲間から「うちの田んぼに朱鷺が来ているぞ!」と携帯電話が鳴った。急いでカメラを手に取り、望遠レンズと交換してトラックに乗り込み、田んぼに急いだ。

 朱鷺を驚かせまいと、草刈をしていない川の堤防沿いの道をゆっくり見える位置まで走らせ、カメラを覗いた。「朱鷺だ!」と小さく心の中で叫び、シャッターを何度も押した。

 この田んぼ、効率と低コストを求めて造成した大区画水田であり、電気がないと米は作れないから水田ではなく「電田」と最近呼んでいる田んぼである。 この電田を10年前から「ふゆみずたんぼ」にし、無農薬で米を作り、トキ認証米が始まると「江」を付けたりして生きものが棲みやすい環境を提供してきたつもりであるが、放鳥後、朱鷺は普通の田んぼに降りることが多く、この田んぼには1度も降りたことはない。

 周りからは、「朱鷺米を作らんでも、うちの田んぼにはようやって来る、お前の田んぼはご苦労してもトキは来んねかさ」などと言われ、ちょっと悔しい気もしたが、無数の元気に泳ぐおたまじゃくしに勇気づけられてきた。

 今年は、本当に蛙が多い!山赤蛙のお玉杓子と尻尾をもった子蛙、そして大人になった蛙が文字どおり、うじゃ、うじゃと田んぼを飛び回る。お玉は、江の中で田んぼの河豚というべきか、水面でぷかぷかと口を開け呼吸をしているのかと思いよく見ると、微塵子を食べている。実ににぎやかで見ていても面白い。
 朱鷺以外にも来ている鳥がいる、朱鷺の横には中鷺、その横には亜麻鷺、その隣は五位鷺と整然と間隔をとり並んでいる。奇妙な構図だとファインダー越しから見る風景。携帯電話の日付は6月11日。「あ!今日は佐渡が世界農業遺産に認定される日だ」、まさかお前たちお祝いに来たのか?

 朱鷺が首を縦に振ったように見えた。私は「ありがとな~」とつぶやいた。

 きっと、今秋には無数の赤蜻蛉が稲穂の上を飛んでいることだろう。
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