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今日の本間太郎 2004年5月18日

13:00過ぎから
今日は、海の米の田植えがあると聞いて鷲崎へ行ってきました。


海の米が作られている田んぼは、入り口以外全て林に囲まれた、他の田んぼより上の位置にあります。


(田んぼの場所を探してさまよっていたときに、横の林道に上がっていきましたが、間違いなく田んぼなどは見当たりませんでした。詳細はこのページの一番下におまけとして記載します)


*画像:2枚目の田植えをする本間さん

画像:海の米の田んぼ 入口から


他の田んぼの農薬入り排水が混ざる心配もなく、また、民家(集落)は、かなり下(海岸線)にありますので、モチロン生活廃水が混入する心配もない、本間さんが自由な稲作をするにもってこいの環境でした。


手前の田んぼは本間さんの田んぼ。向こうの田んぼは他所の田んぼを借りて、海の米以外の田と隣接しないようにしているのだそうです。


「離れとるから人に何も言われずに、好きなように楽しみながらゆっくり作業ができる」
「やっぱり言われますか?」
「おお!そりゃ、まだ終わらんのんかよーだ、何だよーだ・・・」(笑い)

右奥の方から入口の画像

左上の画像一番遠くの田んぼから
入口右奥に向かっての画像
ほとんどの田んぼは、もう田植えは終了しています。農協などでは「遅植え(おそうえ)」を推奨しているそうですが、やはり皆さん、連休中にいいところを終わらせておかないと・・・なのでしょうね。


「遅植え」については、昨年斎藤農園の斎藤真一郎さんからもご教授いただきました。夏の暑い時期に稲が育ってしまうと品質の悪いお米ができてしまうのだそうです。


本間太郎さん流の言い方では、「人間が寝苦しいようなときは稲も・・・」花の咲く時期に暑いと稲に蓄積するべき養分を使ってしまうのだそうです。
種まきも、普通は4月4日にするのだそうですが、海の米の種まきは2週間遅い、4月18日にしたそうです。


画像:種まきの時期などについて、熱く語る本間さん
今年も、海の米の品種は「こしひかり」と「まなむすめ」。

なぜ2品種作るのかといいますと、まなむすめは早稲品種なので、こしひかりよりも早く収穫できます。収穫時期をずらすことにより、台風などの被害があった場合でも、どちらかが収穫できるようにとの安全対策からです。

ただでさえ収穫が少ない減農薬栽培の被害を如何に最小に抑えるか、厳しい農業の実態をうかがい知ることが出来ます。

本間さんは、更に漁業にも携わっています。今日は5:30に起きて、11時くらいまで漁に出て、その後に田植えをしています。
      
海の米の苗
大きくなってから田植えをすると、虫がつくので農薬を使わざるを得なくなるそうです


      

一番上の田んぼは左画像の田植え機を使います。横のタンクに液肥を入れ、肥料をやりながら田植えが出来る優れものです。

「本間さんが考案したんですか!?」

「・・・・・。いや、これはもとからあるものを利用しとるんだ」

相変わらずのタケイの無知ぶりに、本間さんも困惑気味

液肥入りタンクから、田植え機のタンクへ液肥を移すと、強烈な悪臭が爆風のように襲ってきます(左下画像)

く は っ

「うぐぅ・・・強烈ですよね!」つい、失礼な本音がでます。


本間さんにこり

「これなんだよ。この匂いも、実際ここに来なければわからんもんだ。あんたは、これをどうやって伝えるか。」

正直、お伝えすることに躊躇してしまう匂いです。


肥料が大雑把に言うと、海藻や魚の要らない部分などを発酵させたものなので・・・といっても、都会の人は魚を腐らせた肥料の匂いなんて嗅いだことないでしょうし・・・


私が今日、海の米の田んぼ所在地を探し回って「ここじゃないか!?」と思ったのは、場所に当たりつけたのと、実はこの肥料の匂いだったのですけど・・・


辺りに漂っているのは、薄い匂い。
タンクから移すときには、ものすっごく濃厚になって鼻の奥までグワッと入ってくる、そういう感じです。


でも、これが農産物を健康で美味しくしてくれるんですよね・・・いくら臭くても、ありがたい肥料なわけです(残念ながらお応えすることはできませんが、肥料を分けてほしいというご要望もいただいております)。


      

田んぼの周りは、ひつこいですけど林。

ここから虫がやってくるのでたまらないそうです。昨年は毛虫が大量発生して、農薬は使いたくないので、木を棒で突付いて毛虫を落とし、それを土に埋めていたので、大変だったそうです。

そりゃあ、素人の私でもクラクラしちゃうくらい大変な作業だと想像できます。

その他に、漁師さんでもあるわけですから・・・

「他人(ひと)はこんなことやらんさ」

田植え機は、ゆっくりゆっくり動かします。

「これは ゆっくり 動かして、誤植えするのを 防ぐんです。こういうことも、やっているんです。」

ちなみに、ページでの販売はしていませんが、オクラにつく虫は一つ一つとってつぶしていくのだそうです。
以前、役所の人が来た折に「手伝います」というので、その虫潰しをしていただいたところ、かなり閉口されていたそうです。

      

本間さんは、「自分起し」から「家族起し」へ、更にそれが「地域起し」につながることだと、熱く語ります。

他人(ひと)になんと言われようが関係ない。自分の目指すものを良かれと思う方法でやっていきたい。それが自分起こしになる。
安全なものを作りたい。じゃあ、安全です、と販売したものがまずかったら、そのお客さんは次回購入してくれるか?そうじゃない、安全で、更に美味しい作物を作る。

減農薬で作れば、25%減の収穫になる。安全で美味しい作物が出来れば、価格がその分高くなっても満足いただけるはずだ。そうなれば、元が取れる。

そうして世間の評価が高まれば、その方法で作物を作ろうとする人が出てきて、広まっていく。それが地域起こしにつながる。理屈を言うだけでは地域起こしは適わない。実際に行動しなければだめです。こういうことが地域起しになるんです。


田植え機がターンした後の凹凸をならす本間さん。
大きくやっているところはこんなことをしないそうですが、苗がいろんな位置に植えられるのを避け、どの稲も同じ条件で育てるためだそうです。


昨年、本間太郎さんの息子さんが、結婚されたそうです。そのお嫁さんは、農業とは無関係の家庭で育ったそうですが、お休みになると手伝いに来ていて、島外の住まいに海の肥料を運んで、家庭菜園をされているそうです。

また、昨年から本間さんの仲間が本間さんと一緒に海の米を栽培しています(ここの田んぼは本間さんのみが作っています。佐渡特選での販売米も、全て本間太郎さんとご家族で作ったお米のみです)。

本間さんの夢は、着々と現実のものになっていると言えます。

      

      

さて、機械が植えた隙間がポツポツ残るのですが、それは後で手植えになります。そのための苗を残し、今度は入り口から右奥の田んぼの田植えです。


今度は田植え機が変わります。何と、手押しの田植え機。本間さん、ヨロヨロしながら大回りして右奥の田へ向かいます。

ヨロヨロしながら田植え機を運ぶ本間さん

ここを右に曲がります。

苗は、一輪車で何度も運びます。

遠くのトラックわかるでしょうか?
あそこから運びます。
手伝おうとすれば、むしろ邪魔をしてしまいそうなので黙ってみていたのですが、失礼は承知で疑問をぶつけます。

「(そんなヨロヨロしながら運ばなくちゃいけない状態なのに)その機械って手植えより楽なんですか?」

「そりゃあ楽さ!手植えとは 比べ物に ならない」「ただ、この年になると、機械に引っ張られるのに ついていけなくなるんです。」

それでようやく気づきます。田んぼは泥なんで、ものすごく歩きづらいんですよね!そもそも田んぼには入ったことがないので思いもしませんでした。多分、見ていて思うのより、百倍は大変。だって、砂地を歩くだけでもものすごく疲れますものね!

      

      

      

次回は、息子さん夫婦がお手伝いに来ているときにお邪魔する予定です。

海の米、新米の販売は9月以降の予定です。
お ま け (^^)
実はワタクシ、本間太郎さんの田んぼへおじゃまするのは初めてだったので、その所在地がわかりません。
「どこらへんにあるんですか?」「灯台の反対側のほう」「反対側って、どういうふうに反対なんですか・・・?」「・・・・・」「とりあえず行ってみます」
なんてアバウトな情報しかわからず、とりあえず鷲崎へ向かったのでした。新穂から鷲崎まで、車でちょうど1時間。


灯台の場所はあるていど把握しておいたので、様子見に苦手な細い脇道へ入っていくと、すぐに灯台がありました。これの反対側・・・とりあえずどんどん、海岸線のほうへ下っていきます。
しばらくすると、集落が見えてきます。


海の米は他の田んぼの排水が流れ込まない場所にあるんだから、上のほうにあるはずだよなぁ。上で、反対側 と思いつつ、上がる道を探します。


上がっていくと、元の道の相川寄りの場所へ出ます。また灯台の近くへ戻って、今度は上への林道を登っていきます。今度は、ただの山道。田んぼもなければ、ただただ木と道があるだけ。


焦燥感に苛まれながら戻って(下って)いくと、舗装されていない脇道を発見。入っていくと、農耕機が数台と、小屋などがあります。田んぼと畑を取り囲むように林になっていて、かなり海の米栽培に適していそうです。ここか!?と思って車を降りると、覚えのある匂いが・・・


しかし、辺りを見回しても人影がありません。
(違うのかなぁ?でも、まだ田植え終わってないし、ここかなり怪しいよなぁ。この匂いって、本間さんの肥料の匂いだよね?苗を取りに行きながら田植えしているって言ってたから、今家にいるかもしれない)
電話をしてみても留守電。


田んぼの所在地って、その辺に人がいたとしても、聞いてもわからない場合が多いんですよね。それなのに、ちょっと離れたところの田んぼは全部田植えが終わっているので、人はいません。確定もないのにじっと待っていても仕方が無いので、未練がましく付近を車でうろついていると、苗を積んだ軽トラが来ました。乗っているのはやっぱり本間さん。本間さんの後について、海の米の田んぼへ向かうと、やっぱり先ほどの田んぼへ案内されたのでした。


場所がわからなかったのでうろついたことにより周りの状態を見れたのと、やはり海の肥料の匂いは独特だということがわかったので、不案内ながらもとりあえずやってきて良かったなと思いました。
また、海の米栽培地は、想像よりも広くてキレイでした。そして、風が強く、日が陰ると寒いのです。厳しい鷲崎の地で雄雄しく育つ海の米。なるほどなぁ、と、妙に納得したのでした。
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